<「チャン・オクチョン」あらすじ 29話>

第29話「西人派の策略」(全35話版の29話です)

ヒョン・チスに自作自演の真相を知られ、粛宗の心も離れた気がして、不安におびえる王妃チャン・オクチョン(張玉貞)。そこで兄チャン・ヒジェがヒョン・チスに刺客を差し向けるも失敗。オクチョンたちが自分の命を狙ったことをヒョン・チスが知ります。

いつオレを国舅にしてくれんの?と豪商チャン・ヒョンに迫られたオクチョンは、蔵が賄賂の品であふれているのに地位まで望むんですか~♪とはぐらかします。するとチャン・ヒョンは「大妃の命も縮めたのに」と打ち明け、オクチョンを脅しました。そこへ粛宗イ・スンがやってきて、火砲や火薬を調達してくれとチャン・ヒョンに依頼。清の怒りを買うと商売ができなくなりますとチャン・ヒョンが断ると、粛宗がやけに冷たい表情であっさりあきらめます。

そして粛宗は、亡き大妃(明聖王后)の治療日記を確認。チャン・ヒョンの差し金でファン医官が薬に附子(トリカブト)を加えていたことを突き止めます。

西人派に資金を提供して公然と支援するようになったヒョン・チスは、廃妃ミン氏にも会い、民心をつかめと助言。セリ(=ミン氏)は一年中♪大根(=オクチョン)は一時だけ♪という歌がやがて都に広まります。

南人派への不満が蓄積した粛宗は、亡き仁敬王后の父に会うなど、西人派に思わせぶりな態度。廃妃父ミン・ユジュンたちは「我々も花を贈ってお心をたしかめてみよう」と考え、ふさわしい“花”としてヒョン・チスもミン氏も思い浮かべたのが、“野生馬のようで世慣れしていない”ムスリ(雑用係)のチェ氏でした。

私の誕生日に離れの館で一人で祝えというミン氏の指示を実行したチェ氏は、粛宗の注意をひくことに成功。チェ氏の企みに気づいた粛宗は、「寵愛を受けたといえば特別尚宮くらいにはなれるだろ。指示をした者にも寵愛を受けたと言えばよい」と言い、灯りを消しました。そしてオクチョンの部屋へ行き、眠るオクチョンの顔を眺めます。チェ氏は実はお手つきになっていないことをミン氏にだけは報告するのでした。

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